プレゼンテーションの手法としてスタディ模型の紹介をしましたが、
もっと簡単にお茶をのおみながらでも、どこでも描けるのがスケッチです。
前職K設計事務所でのプレゼンテーションの絶対原則はアクソメトリック略してアクソメでの表現でした。
アクソメとは縦横高さすべての寸法を実寸値で描く表現で、xyは平面図そのままなので90度の角度、
それに高さzの値を加えるので、3方向それぞれの角度は例えば90+120+150=360度となります。
それを少しアレンジしてxyz全方向を同じ角度にしたのがアイソメトリック略してアクソメの手法で、
3方向それぞれの角度が120度なので、120+120+120=360度となります。
だいたい完成予想図というと、俯瞰図、鳥観図、パースと呼ばれる表現方法が一般的です。
人がその建物を遠くから観る、鳥が空から見下ろす。
模型を引きで撮るとそんな構図になりますね。
したがって、遠くなればなるほど紙に書いた寸法は小さくなります。
それに対してアクソメやアイソメは平面に高さを与えたような図柄になるので、どこの寸法も実際の寸法なのです。
立方体や直方体は6面で構成され、同時に見られるのは3面なので、
すべての面を描こうとすると見下げ見上げの2枚必要になります。
そんなことで、独立後もアクソメ脳が抜けず、いつもそんな空間把握の仕方をしているのです。
ここにあげるスケッチはそんな脳で描いたものですが、寸法は勘頼りです。
適当と適切がうまい具合に融合するとこんな感じになるのです。